アイコスと言えばメンソール!
猫も杓子も、右も左も、一様にメンソールしかありません。
理由は分かります。
アイコス特有の香りを隠すためだと。
でも、発売されているヒートスティックの八割がメンソールというのは、レギュラー好きのわたしからしてみれば選択肢がないも同然。神も仏もない悪魔の所業そのものなのです。
アイコスにもっとレギュラーを――!
そう祈るばかりのわたしとは違い、同じ志を持った行動力のある方々がアイコスの総本山であるフィリップモリス社に「もっとコクのあるレギュラーを増やして欲しい」という要望を沢山出していたそうです。
実際は、ただ「(美味しい)レギュラーを増やして欲しい」という要望だと思うのですが……。
どちらにしても、その要望に応える形で発売されたのが――。
マールボロ・ヒートスティック・リッチレギュラーなのです!
価格は550円。
三年もの時を経て、ようやく発売されたマールボロ・ヒートスティックのレギュラー煙草です。
見方によっては三年間放置されていたとも言えるのですが……。
もしかしたら、アイコスのレギュラーシリーズはあまり人気がないのかもしれません。
とは言え、三年もの長い沈黙を破り、ようやく重い腰を上げたのですから、まず間違いなく今迄とは違う喫味を堪能できそうな気がします。
そう思うと、楽しみで仕方ありません。
外観
リッチレギュラーという名前ですので、パッケージデザインはきっとマールボロ・ヒートスティック・ブラックメンソールのように高級感があるに違いありません、と勝手に思い込んでいたのですが……。
意外と地味です。
喫味から名付けているということは分かるのですが、やはりパッケージもリッチな装丁にして欲しかったなあとつい思ってしまいます。
ちなみに何がリッチなのかと申しますと――。
それは「リッチに極まる旨みと吸い応え、そしてマールボロ・ヒートスティック史上最もコクのある強い味わい」のことだそうです。
喫味
それでは早速、アイコスの準備をしてからリッチに極まる旨みと吸い応えを堪能したいと思います。
ヒートスティックに唇を添え、軽く吸い込むと――。
例えとして適切ではないような気もするのですが、煎ったほうじ茶のような芳ばしい香りと煙草葉の甘味とコクが口の中に広がります。
この香ばしさが「リッチに極まる旨み」と言うことなのでしょうか?
もしそうでしたら謳い文句に偽りなしです。
これは――。
とても美味しいです。
もしかしたら、マールボロ・ヒートスティックのレギュラーシリーズで一番好きな喫味かもしれません。
流石にアイコス特有のクセが無くなっているとは言えませんが、煙草葉の香りや甘味、コクを強く感じますので、あきらかに今までのレギュラーシリーズよりも嗜みやすくなっています。
なので、レギュラーシリーズの香りが苦手だなあと思っている方でも、この煙草でしたら美味しく嗜むことができるのかもしれません。
とても満足することができました。
結論
家では手巻煙草や紙巻煙草ばかり嗜んでいるのですが、いざ外に出かけるとなるとアイコスを嗜むことが多くなります。
何処ででも購入できる利便性。
火を使いませんし、灰も出ないというお手軽さ。
もちろんヴェポライザーでも同じことが言えるのですが、シャグを詰めるのはそれなりに手間がかかりますし、あまり使っている方を見かけませんのでとても孤独な気持ちになってしまいます。
なので自ずと外で嗜むときはアイコスになってしまうのです。
でも、最近はマールボロ・ヒートスティック・ブラックメンソールばかり。
冬の寒さが染みわたるこの季節に嗜むには少々辛いものがありますし、同じものばかりだと流石に飽きてしまいます。
そこで発売されたリッチレギュラーは神の思し召しというもの。
想像以上に喫味が好きなので、できることならば今後もレギュラーシリーズを充実させてくれたらなあと思わずにはいられません。
リッチと名前に付いているのに価格は他のヒートスティックと同じですし、今までのレギュラーシリーズよりも遥かに嗜みやすくなっていますので、アイコスを持っている方は是非一度試してみてください。