最近、わたしの中で変な――もとい開拓者魂溢れるシャグを開発する銘柄と言えば、スタンレーやチョイスが真っ先に思い浮かびます。
この二銘柄でしたら、何故このようなものをと首を傾げるような着香系のシャグを発売しても驚くことはありません。
なので当然、最初にコーヒーの着香を試みたのは、このどちらかだろうと思っていたのですが……。
驚くことに、世界で初めてコーヒー着香のシャグを作りだしたのは、カプチーノと呼ばれる煙草だったのです！
早速、調べてみますと――。
発売されているのはコーヒー着香が施されているカプチーノの一銘柄のみ。
スタンレーやチョイスのように数を打てば当たるという戦法ではなく、コーヒー着香だけで勝負をしています。
まさに孤軍奮闘です。
でも、それは今までのはなし。
たったひとりで頑張り続けたカプチーノに新しい仲間が加わりました。
それは――。
カプチーノ・バニラです！
価格は1220円（40g）。
以前、バリシャグのグラム単価を高嶺の花と書いていたのですが……。
上には上がいるもので、このカプチーノシリーズのグラム単価は30.5円と驚きの価格になっています。
これよりも価格が高いシャグとなりますと――。
アメリカンスピリットとブルーノート・ファインカットくらいでしょうか？
他にもありそうな気がするのですが、どちらにしても上から数えた方が早いくらいに高価なシャグになっています。
なので常喫する煙草とはなりませんが、それでも新発売の煙草ですので一度は試してみたいなあという思いで買ってみました。
この高価な喫味、心行くまで堪能したいと思います。
価格：1220円
内容量：40g
グラム単価：30.5円
外観
やはりバニラと言えばクリーム色のパウチ！
しかも、この銘柄はカプチーノの名を冠しているのですから、当然バニラの他にもカプチーノの着香が施されているはず。
きっと良い香りがするに違いありません！
と思っていたのですが……。
煙草葉から漂う香りはバニラと酸味のみ。
コーヒーの香りはほとんど感じることができません。
それともこの酸味がコーヒーから来ているものなのでしょうか？
若干の不安はあるのですが、これがどのようにしてカプチーノとバニラを表現するのか楽しみで仕方ありません。
喫味
それでは早速、巻き巻きをしてから嗜んでみたいと思います。
煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
ずっしりとした重めの喫味に煙草葉の香りと甘くて上品なバニラの香りが口の中に広がります。
そして、肝心のカプチーノなのですが……。
微かにコーヒーの香りがしているようなしていないような？
この芳ばしい香りとほろ苦さがカプチーノなのかなと頑張って喫味に集中してみたのですが、それが煙草葉とバニラによるものなのか、それともカプチーノの着香によるものなのか判別することができませんでした。
とてももどかしいです。
でも――。
これはこれで美味しいです！
想像していた喫味とは大分異なるのですが、濃厚で上品なバニラの香りに重めの吸い心地。そして、甘味と苦味のバランスがほど良く、飽きることなく長く嗜めそうな気がします。
ただ……。
副流煙の香りも強く、一本嗜むだけで甘苦い焼き菓子のような香りが部屋に充満してしまいますので、嗜む場所は考えた方が良さそうな気がします。
結論
カプチーノ感をあまり楽しむことはできませんでしたが、それでも美味しく嗜むことができました！
惜しむらくは価格くらいでしょうか？
これでもう少し――。せめて1080円か1120円くらいで販売していただけたらなとつい思ってしまいます。
さすがにグラム単価30円は高すぎです。
この価格ですと常喫することはできませんので、家でゆったりとした時間を楽しみたいときにコーヒーのお供として嗜むのが丁度良いのかもしれません。
喫味はとても美味しいので興味のある方はもちろんのこと、バニラ着香が好きな方も一度は試してみてください。
とても上品なバニラの香りを堪能することができると思います。
