フランドリア・バニラ

冬、至る。
そろそろ冬至が近づいてきました。
このような季節になると嗜みたくなるのがバニラ着香の煙草です!
濃厚で甘いバニラの香りと芳ばしい煙草葉の香り。それらが織りなす至高のひとときはまさに今の季節にぴったりなのです。

とは言え、既に試したことがある煙草を嗜むよりも、すこしばかり冒険したいと思うのが愛煙家と言うもの。
なので、まだ見ぬバニラ着香を探し出し、買ってきました!

それは――。
フランドリア・バニラです。

価格は680円(25g)。
最近はグラム単価が30円前後の煙草ばかり嗜んでいましたので、この価格を見て、なんてお安いのでしょう! と小躍りしていたのですが……。冷静になって考えてみますと、そこまで安くはありません。
むしろ若干高いです。

とは言え、今は冬。
濃厚で甘いバニラの喫味を堪能できると思えば、多少の価格差など気にもなりません。
この喫味、心行くまで堪能したいと思います。

価格:680円
内容量:25g
グラム単価:27.2円

外観

Flandria Vanilla

バニラ着香の象徴とも言えるクリーム色のパウチ。
以前は横向きのデザインだったのですが、新しいパッケージは縦向きのデザインに変えたようです。

それがタバコ警告文の影響によるものなのか、はたまた代理店が変わった影響によるものなのかは分かりませんが、どちらにしても被害を受けたのは、申し訳程度に描かれているバニラビーンズと花のイラストだと思います。
もう描かなくても良いのでは……と僭越ながらも思ってしまいました。

そして、開封前から溢れ出るバニラの甘い香り。
若干弱い気もしますが、わたしの期待感を高めるには十分過ぎるほど美味しそうな香りがしています。
今から嗜むのが楽しみで仕方ありません。

喫味

それでは早速、巻き巻きして嗜んでみたいと思います。

煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
煙草葉の香りと上品なバニラの香りが口の中に広がります。
バニラの方向性は「JBR・バニラ」にとても近く、間違いなくわたし好みの喫味なのですが……。

それを感じるのは二口目くらいまで。
それ以降はバニラの香りが少しづつ薄くなっていき、最後の方はバニラの香りを意識しないと感じられないほどになってしまいます。

嗜み方の問題なのでしょうか。
それとも元々このような喫味なのでしょうか。
よく分かりませんが、煙草葉とバニラの香り、その両方をバランスよく楽しめる煙草なのかもしれません。

今、求めている喫味とは大分違うのですが、それを差し引いたとしても――。
これは美味しいです!

重くも軽くもない喫味。
バニラの香りが少しづつ薄くなるのは気になりますが、着香系煙草特有のクドさはほとんどありませんので、毎日嗜んでも飽きることなく楽しめそうな気がします。

でも……。
やっぱり濃厚で甘いバニラを嗜みたいです!

結論

煙草葉の香りとほのかなバニラ。
独特な個性やクセはありませんので、どのような方でもゆるりと美味しく嗜むことができる煙草だと思うのですが……。

これでは冬を越せません!
たしかに誰もが美味しく嗜める煙草なのですが、わたしが求めているのは濃厚で甘いバニラなのです。
そのような意味では、どうしても物足りなさを感じてしまいます。

とは言え、喫味にはとても満足しています。
なので濃厚で甘いバニラ着香の煙草を嗜みたい! という明確な目的がある方にはあまりお薦めできないのですが、強い着香が苦手な方や煙草葉と着香の香りを一緒に楽しみたいなと思っている方は是非一度試してみてください。
ほのかに香るバニラの香りと煙草葉の芳ばしい香り。その両方を一緒に堪能することができると思います。