カフェ・クレーム・バニラ

春、間近!
気温も上がり幾ばくか過ごしやすい日々が続いています。

そんな中、小耳に挟んだのが――。
ディスカウントショップのドン・キホーテに葉巻や手巻煙草が売っているという情報です。
わたしの人生において一度か二度ほどしか足を運んだことがないお店なのですが、何か物珍しい煙草が売られているかもと思い、買い物に行ってきました。

そして、見つけたのが――。
カフェ・クレーム・バニラです!

価格は470円。
手に取る前は「これは安い!」とはしゃいでいたのですが、店員さんに「これでよろしいですか?」と言われ、確認してみると10本しか入っていないことに気が付きました。
ですが、折角棚から出してもらったので、今更断ることもできずに購入した次第です。

ちなみに、このカフェ・クレームは「世界で最も有名なシガリロブランド」のようで、プレミアムシガー愛好家の方でもこれを嗜む方が多いとか。
よく分からずに見た目だけで選んでしまったのですが、結果的にとても良さそうな葉巻を購入できたので嬉しくて仕方がありません。
どのような喫味なのか楽しみです。

外観

最初はカフェ・クリームという銘柄名だと思っていたのですが、カフェ・クレームと読むそうです。

そして、生産国はEU。
厳密に言えばオランダ。
もっと厳密に言えばホラント。
もっともっと厳密に言えばネザーランドです。

どうやら、2020年の1月から「Holland(ホラント)」と言う呼称を廃止して「Netherlands(ネザーランド)」で統一することに決めたそうです。
これがどれほどの影響を与えるのか分かりませんが、日本の教科書や地図からオランダという表記が消えてしまうのもそう遠くないのかもしれません。
慣れ親しんだ名前だけに若干の寂しさを感じます。

でも、オランダ政府観光局のドメインは「holland.com」のままですし、普通にオランダ政府と書いてありますので、もしかしらら日本ではオランダのままという可能性も……。

どちらにしても、今後は「Made in Netherlands」と表記されると思いますので慣れるしかなさそうです。

葉巻の香りはカルーアミルクが近いような遠いような。
バニラ着香なのにバニラ感はあまり感じず、むしろコーヒーリキュールのような香りを強く感じます。

これがカフェ・クレームたる所以なのでしょうか。
それとも銘柄名に引きずられて思い込んでいるだけなのでしょうか。
何回も嗅いでるうちに良く分からなくなってしまったのですが、どちらにしても美味しそうな香りであることに間違いはありません。

喫味

ちゃんとした煙草葉で巻かれている葉巻は二銘柄目なのですが、やはりタバコシートで巻かれたものよりも心が躍ります。

この煙草葉を煙草葉で巻くという発想が凄いです。
食べ物で言えば豚ロースをベーコンで巻くと言った感じでしょうか。思い付きで言ってみたのですが、これはこれで美味しそうな気がしないでもありません。

……さて。
無駄話はこの程度にして、さっそく嗜んでみたいと思います。

葉巻に火をつけて、軽く吸い込むと――。
葉巻特有の香ばしさとほのかな甘さが口の中に広がります。
不思議なことに葉巻の香りを嗅いだときはとても甘そうな喫味を想像していたのですが、実際に嗜んでみるとあまり甘味を感じません。

でも――。
これは美味しいです!
やはり葉巻は美味しいです。

紙巻煙草や手巻煙草では味わえない風味と言いますか、奥深さと言いますか、コクと言いますか、それが何なのか良く分からないのですが、とても美味しく感じるのです。

あえて不満を挙げるとすれば……。
カフェ・クレーム・バニラという名前なのに全然甘くないということ!
銘柄名を見てまず浮かべるのは、とても甘々なクリームやバニラが怒涛のように押し寄せ、一口嗜むだけでお腹がいっぱいになるような喫味だと思います。
でも、実際は甘くありません。

この控え目な甘さも良いのですが……。
できれば、もう少しだけ甘味を感じたかったです。

結論

銘柄名から受け取れる印象とは若干異なる喫味だったのですが、とても美味しく満足できる喫味でした。

まあ、価格も価格なので常喫する煙草にはなり得ませんが、ちょっと贅沢な気分を味わいたいときや非日常感を味わいたいときのお供として最高かもしれません。

ちなみに、喫味に反して副流煙はとても甘い香りがします。
なので、飲食店や喫煙所で嗜む場合は注意が必要かもしれません。