ドラム・オリジナル・ブルー

手巻煙草にはハーフスワレと呼ばれるものがあります。
日本語に訳しますと「半分重い」となり、喫味の重い煙草葉に喫味の軽い煙草葉をブレンドして吸いやすくしたものだと言われているのですが――。

一般的には火力乾燥という方法で煙草葉を燻した、鰹節のような香りを漂わせるシャグの総称になっています。
もちろん例外もあると思うのですが、それでもハーフスワレと書かれていれば独特な香りのする個性的な煙草が大半を占めているのです。

そして、そのハーフスワレの中でも一番有名なのが――。
ドラム・オリジナル・ブルーです!

価格は1260円。
実は感想こそ書いていませんが今回で二度目の購入です。

一度目は手巻煙草を始めた頃。
色々なサイトで「ヨーロッパで最も売れているシャグ」「手巻煙草初心者におすすめ」と書かれていましたので、物は試しと買ってみたもののハーフスワレ特有のクセがあまり肌に合わなかったのです。
それ以来、ドラム・オリジナルにとどまらずハーフスワレと書かれているもの全般を敬遠し続けていたのですが……。

あれからもう一年。
わたしも色々なシャグや葉巻、煙管やパイプ煙草と経験を積んできました。
そろそろ美味しく嗜むことができるに違いありません! と思い勇み再度購入してみました。

それが吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、できるだけ前向きに、そして楽しく嗜みたいと思います!

価格:1260円 1330円
内容量:50g
グラム単価:25.2円 26.6円

外観

パウチには「バージニアとブラウンケンタッキーをブレンドした本当のドラム・オリジナルを作ったよ」と書かれています。

パウチに書かれていますので間違いはないと思うのですが……。
煙草関係のオンラインショップでは「ダークケンタッキーとブライトバージニアをブレンド」と書かれていたり「厳選された17種類の煙草葉をブレンド」と書かれていたりしています。

一年程前にパッケージデザインが変わったのですが、その時に煙草葉のブレンドも変えたのでしょうか?
名前も「DRUM THE ORIGINAL BLUE」に変わっていますし……。
これが本当に以前と同じドラム・オリジナルなのか一抹の不安が残ります。

喫味

それでは早速、巻き巻きをして嗜んでみたいと思います。

煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
ふんわりとした煙が華やかで甘味のある香りを運び、すこし遅れてから微かな酸味と苦味が口の中に広がります。

これは――。
とても美味しいです!

わたしの一年間の経験が活きているのでしょうか?
それともダークケンタッキーがブラウンケンタッキーに変わったからなのでしょうか?
その両方という可能性も大いにあるのですが、以前嗜んだときに感じたハーフスワレ特有のクセが気になりません。
むしろ美味しく感じます。

その華やかな香りや煙草を嗜んでいる感覚、喫味の重さ、すべてにおいて楽しむことができました。
大満足です!

ちなみにヴェポライザーでも嗜んでみたのですが、普通に巻き巻きして嗜んだ方が美味しいと思いました。

結論

ドラム・オリジナルは「手巻煙草初心者におすすめです」と書かれていることが多いのですが……。
過去のわたしの経験を含め、あまり初心者におすすめできるシャグではありません。

一般的に紙巻煙草から手巻煙草に移行することが多いと思うのですが、その時に初めて嗜むシャグがドラム・オリジナルというのは若干ハードルが高いような気がするのです。
しかも内容量は50gも沢山入っていますので、ハーフスワレが苦手な方や慣れていない方が手に取ってしまうと見るも無残な結果に……。

もちろん最初から美味しいと思える方もいると思いますので一概には言えないのですが、それでもハーフスワレ系の煙草を初めて購入される方は内容量の少ないチェ・ブルーやドミンゴ・ハーフスワレを先に試してから、ドラム・オリジナルを手に取った方が無難な気がします。

とは言え、手巻煙草に慣れてきますと、その芳醇な香りと喫味の良さの虜になってしまうのです。
ヨーロッパで一番売れているシャグというは伊達ではありません。

個性の強いシャグなのですが、慣れてきますととても美味しく感じますので是非少量のものから試してみてください!