アムステルダマー・アップルアイス

有名な商品ばかり買っていると、たまには変わったものを買ってみたいなという誘惑に駆られます。

普段でしたら安心安定を是としているのですが、稀にこのような大冒険をしてみたくなるのです。まあ、煙草でしたら余程のことがないかぎり吸えないということはないと思いますので、大冒険とは言えないような気もしますが……。

なにはともあれ、何か新しい物を試したい時期に入ったのです!

そこで買って来たのが――。
アムステルダマー・アップルアイスです!

アイスと書かれていて非メンソールだったことは一度もありません。
これは間違いなくメンソール系です。

そして、そのメンソールにリンゴの風味を足すのですから、これはもう爽やかさを楽しむための商品と言っても過言ではありません。

まだまだ蒸し暑いこの時期に嗜めば、きっと優雅なひとときをもたらしてくれるような気がします。

価格:600円
内容量:25g
グラム単価:24円

外観

オランダ最大の都市アムステルダム。
そこに住んでいる方々をアムステルダマーと呼ぶそうです。
意味はアムステル川のダムに住んでいる人。とくに捻りはありませんが、ダムに住んでいる人という言葉は、どことなくおとぎ話に出てきそうな感じがし、胸が熱くなります。
まあ、実際はダムに住んでいるのではなく、ダムの近くに住んでいるだけなのですが……。

原産国は分かりませんが、バーコードの接頭辞は「570」なので販売国はデンマークです。
オランダに近いと言えば近いのですが……。
あまり関係なさそうな気も。もしかしたら、オランダの煙草葉でも使っているのでしょうか?

喫味

パウチを開けた瞬間。
酸味を帯びた青リンゴの香りが溢れ出してきます。
果物、というよりも昔食べた青リンゴ味のまん丸ガムの香りなのですが、よくよく考えてみると果実の青リンゴは数回しか食べたことがありません。しかも、分別を弁えることができない子供の頃です。
つまり、わたしの記憶にある青リンゴの香りというのは、香料によるものが大半と言うことに……。
なんとなく刷り込みの恐ろしさを垣間見たような気がします。

それでは、巻き巻きも終えたので一服。

煙草に火をつけて、軽く吸い込むと――。
甘い青リンゴの香りが口の中に広がります。
若干ベリーのような感じもしますが、ほぼ青リンゴと言って差し支えありません。
慣れ親しんだ青リンゴ香料の香りです。

また、アップルアイスというフレーバー名から強いメンソールを期待していたのですが、ほんのりと感じる程度。少なくともメンソールを楽しみたいと言う時に嗜む煙草ではなさそうです。

うーん……。
美味しいような美味しくないような。
決して不味くはないのですが、一口嗜んだときに「あ、美味しい」と思えるものがないのです。

もしかしたら、青リンゴの香料に慣れ親しみすぎて目新しさを感じていないだけという可能性もあるのですが……。
どうなのでしょう。

結論

初めて嗜んだ果物系の煙草。
想像とは違う喫味でしたがとても楽しむことができました。

喫味も悪くはありません。
ですが、良いとも言えないのがなんとも。
もしこれが、薄っすらとしたメンソールではなく、普通もしくは強めのメンソールでしたら美味しいと思えたのですが……。
残念でなりません。

ですが、甘い青リンゴの香りに薄っすらとしたメンソールというのは、それなりに需要がありそうな気もします。
なので、お菓子のような喫味のある煙草に興味のある方は是非試してみてください!