アンバーリーフ

手巻きタバコにハズレはないのでしょうか?
そう思えるほど美味しい煙草達と巡り合い、とても幸せな時間を過ごしています。
もちろん喫味だけではなく煙草代の節約にも貢献してくれるので、これほど嬉しくもあり喜ばしいことはありません。

しかし、わたしはまだまだ未熟者。
たかがシャグの一つや二つを嗜んだぐらいで常喫する煙草やシャグを決めるのは早計です。まだ嗜んだことのない煙草が沢山あるのですから、それらを試してからでも遅くはありません。

なので新しいシャグを買ってきました。

それは――。
アンバーリーフです!

日本語で言えば琥珀の葉。
なんと可憐な響きの銘柄名なのでしょうか。
いつもは煙草屋さんが頑張って作ったポップを読んで最終的に買う煙草を決めているのですが、今回は銘柄名だけで選びました。
つまり、どのような喫味なのか何も知らないのです。

ですが、失敗したとしても内容量は25g。
なんとかなります。

それよりも、この可憐なシャグがどのような喫味なのか気になって仕方がありません。

価格:610円
内容量:25g
グラム単価:24.4円

外観

黄色いパッケージに緑色の銘柄名。
この古風なパッケージから、昔からある古き良き煙草なのだろうなと思いを馳せていたのですが、発売されたのは2012年とごく最近。老舗どころか新参者でした。

香りは嗅ぎ慣れた煙草葉に酸味を足した感じでしょうか。
最近嗜んだ紙巻煙草で似たような香りのする銘柄があったのですが……喉まで出かかっているのに出てきません。
もやもやします。

喫味

嗜む前に巻き巻き。
付属の巻紙で巻き巻きです。

まず最初に付属の巻紙で嗜むというのは礼節というもの。初めて入った飲食店で「店長のおすすめ」を注文するのと同じです。
数多ある巻紙の中から、これを同梱させたのですからそれなりの理由があるはず。自社のものであったり安価であると言う理由が大半だとは思うのですが、おすすめされているのでしたら試すしかありません。
なので付属の巻紙で巻き巻きして吸ってみたいと思います。

煙草に火をつけて軽く吸い込むと――。
とても上品で華やかな香りが鼻をくすぐります。

例えとして適切かどうか分かりませんが、アメリカンスピリットが重低音の喫味だとしたら、アンバーリーフの喫味は高音がどこまでも続き、静かに消えていくような感じです。

もしかしたら、シャグの香りを嗅いだ時に感じた酸味が、この上品ですっきりとした吸い心地を演出しているのかもしれません。

とても美味しいです!

ほどよい煙草葉の甘味にきめ細やかな煙。
非着香系の煙草でここまで華やかな香りのするものがあるとは思いもしませんでした。

これは煙草葉の味を心行くまで楽しむことができそうです。

結論

同じ非着香系のチェよりもグラム単価が高いのですが、とても楽しみながら嗜むことができました。

ただ、個人的にはチェの方が好みです。
アンバーリーフはとても美味しいのですが、なにか旨味のようなものが足りないような……。まあ、煙草で旨味があるかどうかは分かりませんが、とにかく何か物足りなさを感じるのです。

もしかしたら、アンバーリーフのすっきりとした喫味がそう感じさせているのかもしれません。
これは良い部分でもあるのですが、好みが分かれそうな気がします。

ですが美味しいというのは間違いありません。
もし、軽い喫味の煙草を嗜みたいなと思ったら試してみるのも一興かと思います。