手巻煙草の存在は知っていたのですが、ハードルの高さを感じ、尻込みをしていました。
けれども、背に腹は代えられません。
煙草代が少しでも節約できるのであれば挑戦するべきなのです。
早速、いつもお世話になっている煙草屋さんに向かい、何を買おうかと陳列されているシャグを眺めていたら、お店の人に「シャグを買うのでしたら試喫ができますよ」と勧められました。
……試喫はしたいのですが、やり方が分かりません。
灰皿まで置いていただいたのですが、手巻きの経験をしたことがないわたしに、いきなり実戦をやれと言われても、ただただ戸惑うばかりです。
その場で巻き方を聞けば良かったのですが、そもそもそこまでの社交性があれば最初から聞いているでしょう。
なので、「いえ、大丈夫です」と笑顔で返しました。
愚かな判断です。
結局、数十分ほど悩んだ挙句、ネットで何回か見かけたことがある、チェ・シャグを選びました。
まあ、有名だと思うので大丈夫でしょう。
価格:580円 640円
内容量:25g
グラム単価:23.2円 25.6円
外観
チェ・ゲバラです。
チェと聞いて「あのチェ?」と思ったのですが、そのチェでした。
そして、なぜチェ? の答えは、キューバ産のバーレー葉をブレンドして使っているからだそうです。
バーレー葉がどのようなものか分かりませんが、キューバ産と聞くだけで何だかとても豪奢の気持ちになれます。
チェ・シャグと一緒に手巻きローラーとフィルターも購入しました。
手巻きローラーはスモーキング。
フィルターはシャロウです。
どうやら最初に選んだフィルターはメンソールフィルターだったようで、煙草屋さんに「メンソールじゃなくてこっちの方がいいよ」と言われて、選んだ次第です。
絶対に初心者だと見透かされていました。
お恥ずかしい。
とりあえず、チェ・シャグに付属している紙で4本程巻いてみました。
巻き方は簡単です。
手巻きローラーにシャグとフィルターを置いて、くるくると回してから紙を入れ、紙についている糊をぺろりと舐めてから、またくるくる回すだけ。
とくに悩むこともなく巻くことができました。
大したことはしていないのですが妙な達成感を感じます。
喫味
自分で巻いた煙草を嗜むというのは、とても不思議な気持ちなのですが新鮮でもあります。
少しばかり緊張していますが、いつもの様に火をつけていつもの様にすぅっと煙を吸い込みます。
「……美味しい」
思わず、言葉がこぼれ落ちました。
紙巻煙草とは異なる喫味です。
紙巻煙草の喫味はどことなくぼんやりとしているのですが、チェ・シャグの香りはしっかりとしています。
感覚としては焙じた煙草葉を吸っている感じでしょうか。
とても均衡の取れた喫味で非の打ち所がありません。
とても美味しいです!
自分で巻いた愛着もあると思うのですが、それを差し引いても美味しい喫味だと思います。
結論
わたしのような若輩者が巻いた煙草など美味しくなるわけがないと高を括っていたのですが、美味しかったです。
むしろ好みです。
紙巻煙草や葉巻とも違う第3の喫味と言っても過言ではありません。
それほど喫味が違いました。
まだ何本の煙草が巻けるか分かりませんが、4本作ってもシャグが減っているように見えないので節約にも良さそうです。
ただ、慣れていないせいか煙草を巻くのが少しばかり面倒臭いような気も……。
薄々感づいていたのですが、節約をするとなると遠くの煙草屋さんに買いに行ったり、自分で巻いたりと何かと労力が必要になりそうです。
なんにせよ初めての手巻煙草でしたが、とても美味しかったです。