年の暮れ。
まだ大掃除はしていませんが、そろそろ掃除をしなければならないような気がしています。
ですが、あまりの寒さに掃除をする気がおきません。
なぜ、このような寒い時期に大掃除をしなければならないのでしょうと不満をこぼしたくなる日々を過ごしています。
まあ、本来であれば12月13日にすることらしいので、ここまで伸ばしに伸ばした自分に責任があるのですが……。
やはり億劫なのです。
とは言え、いつまでも怠惰に過ごしてばかりいられません。
この憂鬱な気持ちを払拭するために新しい喫煙具を買ってしまいました!
それは――。
Dynavap(ダイナバップ) M 2019 です!
電子式のヴェポライザーではありません。
ライターで炙るアナログ式のヴェポライザーです。
ネットでの評判は上々で、欲しいな欲しいなと常に思っていたのですが、大掃除をするために何か活力を! という大義名分を得てしまったので購入してしまいました。
後悔はしておりません。
この評判のよい喫煙具を心行くまで堪能した後で、大掃除も頑張りたいと思います。
外観
緑色のケースとステンレス製の本体です。
箱はありません。
ですが、地味と侮るなかれ。
この緑色のケース。
とても便利なのです。
普通のヴェポライザーは裸のまま机の上に置いているので、埃などが舞い降りて少しだけ不衛生な気がしていたのですが、Dynavapはケースの中に入れて保管できるのでとても安心感があります。
また、もし外出時に持ち運ぶとしても、裸のままポーチに入れるよりケースの中に入れた方が心にゆとりができるというもの。
一見地味な存在なのですが、この細やかな心遣いが嬉しくて嬉しくて仕方ありません。
本体を分解してみました。
全部で四つのパーツで構成されています。
それぞれ、左から順番にキャップ、チップ、コンデンサー、ミッドセクションとなっています。
今回は取り外していませんが、チップの中にはシャグが口の中に入るのを防ぐCCDスクリーンが取り付けられています。
ここまで分解できるのは嬉しいです。
家の大掃除はまったく捗っていませんが、本体の掃除は捗りそうな気がします。
ライター
Dynavapはアナログ式のヴェポライザーです。
なので何かしらの方法で熱を加える必要があります。
普通のライターで炙っても良いのですが、ターボライターの方が良いと書かれていましたので素直に購入しました。
買ったのはAGAINST PJ Stage2というターボライターです。
トリプルバーナーなので火力が強く、ガスの残量も一目で確認することができ、そして何よりも低価格。
どれを買えば良いのか分からず、とりあえずこの商品を選んでみたのですが、とくに問題もなく快適に使っています。
ただ、火力が強すぎるので紙巻煙草や手巻煙草に火をつけるという用途には向いていないような気も……。
なので、Dynavap専用ライターとして使うつもりです。
喫味
初めてのDynavap。
そのお供はぺぺ・ダークグリーンです!
使い方はチップにシャグを詰め、キャップを被せて炙るだけ。
どのような仕組みなのかは分かりませんが、温度が一定以上になるとクリック音が2回鳴るようです。
そして、何回か嗜み、温度が下がると、またチッ、チッとクリック音が2回鳴るので、また再加熱。
これを数回繰り返して楽しむようです。
なんとなく使い方が分かりました。
それでは早速、ぺぺ・ダークグリーンを詰めて炙ってみたいと思います。
ターボライターを着火させ、本体をくるくると回しながらキャップの根本辺りを炙っていると――。
十週秒程で小さなクリック音が2回鳴りました。
では、嗜んでみたいと思います。
エアホールを指で塞ぎ、軽く吸い込むと――。
バージニア葉特有の酸味が口の中を満たします。
蒸気はほとんど……と言いますか、全く出ません。
うーん? と首を傾げていると、温度が下がりクリック音が鳴りました。
とりあえず、もう一度炙って嗜んでみると――。
今度は香ばしい香りとともに煙草葉の甘味が口の中を満たします。
これは――。
とても美味しいです!
煙管とヴェポライザーの間とでも言えば良いのでしょうか。
XMaxAVANTでは感じられなかった煙草感を強く感じることができます。
その後も炙っては冷ましを三回ほど繰り返しましたが、喫味が徐々に変化していくのがとても面白いです。
まあ、五回目はシャグが焦げてしまったようで、ただただ焦げた感じの喫味になってしまったのですが……。
それでも、とても満足することができる喫味でした!
ただ問題点も。
まず、Dynavapを嗜むときは、嗜むことに集中しなければなりません。
何かしながら喫煙をするなんて言語道断。炙り、冷却まで真摯に向き合わなければならないのです。
ながら吸いはできません。
また、一回の喫煙時間が短いので、何回も炙るのが面倒臭いと思う方もいるような気がします。
ついでに言えば、これを外出先の喫煙所で嗜む勇気がありません。
なので、生活環境や性格によって向き不向きがある喫煙具のような気がします。
とは言え、わたしはとても気に入りました!
掃除
アナログ式のヴェポライザーと言えど掃除は必要です。
人によって頻度は違うのかもしれませんが、わたしの場合は一日に一回、軽く掃除をします。
本体を分解し、水で濡らした綿棒でチップとコンデンサーをゴシゴシとこすり、胴体とコンデンサーのOリングを水で洗うだけです。
時間にして五分ほどでしょうか。
とても簡単です。
もし、汚れが気になるようでしたら激落ちくんのアルカリ電解水を使えば新品と見間違えるほどピカピカになります。
ただ……。
キャップの掃除の仕方が分かりません。
公式の動画を見てもキャップを洗っているようには見えませんし……。グーグル先生に尋ねてもそれらしい答えは見つかりませんでした。
これは掃除をしなくてもよいのでしょうか?
よく分かりませんが、触らぬ神に祟りなしという諺があるようにむやみやたらに掃除をしないほうが無難そうな気がします。
結論
電気を使ったヴェポライザーの欠点はバッテリーが劣化したり、機器そのものが故障したりと長く使うのが難しいということだと思います。
その点、Dynavapはまず壊れることはありません。
そこまで長く使っているわけではないので確信はありませんが、壊れるとしたらキャップかOリングのどちらかだと思います。
それ以外の部分は余程のことがないかぎり壊れることはありません。
そう考えますと、多少値が張りますが、買って良かったなと思える喫煙具でした。
なによりも喫味が美味しいです。
今後、煙草の価格がどれほど上がるのか分かりませんが、それに備えて併用していくのも面白いかもしれません。
興味がある方は是非試してみてください!