Eleaf iStick Pico 75w

閃きというものは突然舞い降りてきます。
ほとんどの場合、それを思い付きとも言いますが、今回は本当に閃きました。

それは、VAPEの問題点であるコイル代。
これを少しでも安くできれば節約になるのでは? と。

普段は省エネモードで活動しているので、「明日でいいや」となり決して動くことはありません。
ですが、閃いたときは別です。
即断即決、即行動です!

早速、グーグル先生とショッピングサイトを駆使し、わたしの御眼鏡に適う商品を探します。

あれでもない、これでもないと数時間もの時間を使い終えた頃。
ようやく、これぞと思う物に出会いました。

それは――。
Eleaf iStick Pico 75w(イーリーフ アイスティックピコ)!

今更感を覚えるほど有名な機種です。
ピコを知らない奴はモグリだ! と言われるかどうかは分かりませんが、一昔前のユーザーなら誰でも持っていると言わしめるほどの名機なのだとか。

一昔前、と言うのが若干ひっかかりますが、とても良い商品なのは間違いないでしょう。どんなに古くても良いものは良いものなのです。

それでは早速、見てみたいと思います。

外観

本体カラーは全部で13色。
初期色が8種類。新色が5種類です。
もちろん迷うことなく新色から選びました。
たとえ、初期色が好みだったとしても新色から選ばざるを得ないのです。これは習性と言いますか本能です。

ただひとつ惜しむらくは、本当はブラッシュドブロックシルバーが欲しかったのですが、品切れだったので妥協してブラッシュドガンメタルにしたことです。
他の色も検討したのですが、わたしには不相応な気がして……。

なんにせよ、本能と妥協によってブラッシュドガンメタルにいたしました!

結果的にとても気に入っています。
どことなくアンティークな感じがして、まるでスチームパンクの世界に迷い込んだような錯覚を覚えます。

ピコに付属しているアトマイザー、MELO III mini(メロスリー ミニ)。
付属品ということもあって本体と同じ色味になっています。
この統一感はたまりません!

本体購入時におまけで付いてきた18650バッテリーです。

乾電池ではありません。
18650バッテリーです。
直径18mm、長さ650mm。合わせて18650。
安直なネーミングですが、とても分かりやすいので嫌いではありません。

アトマイザーの準備

何はともあれ説明書を読んでみようと思ったのですが、困ったことに日本語で書かれていません。

なので説明書に書かれている絵を見ながらアトマイザーにコイルを装着してみました。

アトマイザーの底をくるくると回し、外れた部品の中心部にコイルを装着します。若干の不安はありますが、たぶん合っていると思います。
これ以外の方法はありません。

ちなみに、付属コイルは0.3Ωと0.5Ωがあるのですが、今回は何となくという理由で0.5Ωのコイルを入れてみました。

本体の準備

本体の説明書は日本語で書かれています。
なので、その通りに準備をし無事電源を入れることができたのですが……途中で手が止まりました。

スイッチ吸い込みモード?
電流吸い込みモード?

……怖いです。
スイッチや電流を吸い込むモードがあるのでしょうか?

間違いなく誤訳だと思います。
なので、おそらく原文であろう英語の説明を読んでみるとベーピングモードと書かれいました。つまり、どのように蒸気を吸うのかモードを選ぶことができるということです。

なるほどと得心したのも束の間、説明書にはこの後の手順が一切書かれていません。
各モードの説明だけで終わっているのです。

これは困りました。
いい加減なことをして壊れてしまうのも嫌ですし、このようなことで事故を起こしてしまうのも問題です。
ここは潔くグーグル先生を活用して諸先輩方のお知恵を拝借したいと思います。

――1時間ほどかけて情報を収集しました。
とりあえず細かい使い方は先輩方に任せるとして、わたしが今やるべきことは以下の通りです。

1. 本体にアトマイザーを装着する。

2. VWモードにする。
VWモードと書かれていますが、本体ではWattageと書かれています。

3. 本体底部にあるボタンを操作して30wにする。
コイルをよく見てみると使えるワットの範囲が書かれていました。0.5Ωですと30w-100wだそうです。
高ワットで使うのは少しばかり怖いので一番低い30wにしてみました。

これで問題ないと思います。
多分……。

リキッドを入れる

今の気分はオロナミンCです。
この暑さでは何をしてもやる気がでません。
プラシーボでも良いので元気はつらつになりたいのです。
なので、今回嗜むリキッドはカミカゼイージュースのオロCにします。

リキッドの入れ方は簡単で、アトマイザーのトップキャップを外し、外周の穴から注ぐだけです。

アトマイザー自体が大きいので難儀することはありませんでした。

喫味

VAPEの嗜み方は、MTL(マウストゥラング)という煙草と同じように嗜む方法とDL(ダイレクトラング)という深呼吸をするように嗜む方法の二種類があります。

VAPEの作法としてはDLが一般的なようなので、今回はその作法にのっとりDLで嗜みたいと思います。
ですが、このような嗜み方は初めてなので……大丈夫なのでしょうか。
不安は残りますが、早速吸ってみます。

ピコのパフボタンを押し、蒸気を吸い込むと――思いきり咽ました!

……蒸気の量が凄いです。
ドローが軽いのでマイブルーやエミリと同じ感覚で吸うと、予想をはるかに超えた蒸気が一気に押し寄せてきます。
いきなり慣れないことをするものではありません。

なので今度はゆっくりと吸い込んでみます。
スコーという音と共に蒸気を少しづつ吸い上げると、咽ることなくダイレクトラングができました。

そして蒸気を吐き出すと、とてつもない量の蒸気がまるで雲のように部屋の中を漂います。

これは気持ちいいです!
面白いです!

蒸気の量はタバコ型VAPEの比ではありません。
また、蒸気を沢山吸い込んでいるからか、オロナミンCの味も濃く感じます。

美味しいです。

美味しいのですが……。
これを外で嗜むには若干の抵抗があります。
口から大量の蒸気を吐く様は、とても他人様にお見せすることはできません。なので、小心者のわたしは人気のない場所か自宅で嗜むしかなさそうです。

結論

これが本当のVAPEなのかもと、まるで嘘のVAPEがあるかのように勝手な解釈をして納得してしまいました。

ですが、そう思えるほど良い機種だと思います。
必要な機能は全て揃っていますし、大きさも程よく価格もお手頃、バッテリーが駄目になれば交換すれば良いし、文句の付け所がありません。

ただ、持ち運ぶときにリキッドが漏れないか心配です。
今のところ漏れた経験はありませんが……もし、バッグの中で漏れたら自分で自分を呪ってしまいそうです。
なので絶対にリキッド漏れないという確証を得ない限り、自宅で優雅に楽しんだ方が得策かもしれません。