バリシャグ・ハーフスワレ

最近、わたしが見た映画のひとつにジョニー・デップ主演の「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」と言うものがあります。

端的に言えば、あまり面白くない映画なのですが……。
それよりもなによりも上映時間の106分が、三時間にも四時間にも感じる不思議な映画だったのです。

このような映画を見た後は、得てして他の方の感想が気になるもの。
スマホを持ち出し、いそいそと調べていると――映画の感想とはまったく関係のない記事に目を奪われました。

――なんと!
ジョニー・デップは愛煙家だったのです。
しかも、常喫している煙草はわたしの知っているもの。
いえ、むしろいつか試してみたいなと思っているものだったのです。
きっとこれはなにかの御縁に違いありません。
そう思うと居ても立っても居られず、勢いに任せて買ってきてしまいました。

それは――。
バリシャグ・ハーフスワレです!

価格は1120円(40g)。
価格は少々お高いのですが……。
世界に名を連ねるハリウッドスターが数多ある煙草の中からこのシャグを選んでいるのですから喫味は保証されたも同然なのです。

若干、ミーハーな気もするのですが……。
もともと米国と西ヨーロッパで人気がある煙草と聞き及んでいますし、最近はハーフスワレを好んで嗜んでいますし、決してジョニー・デップが嗜んでいるから興味を抱いたのではありません!
あくまでも切っ掛けです!

でも――。
やっぱり少しだけ心が躍ってしまいます。

価格:1120円
内容量:40g
グラム単価:28円

外観

青色のパウチと言えばハーフスワレ!
ハーフスワレと言えば鰹節のような香り!
そう相場が決まっていると思っていたのですが、どうやら鰹節の香りに感じるのは日本人だけのようで、海外の方々はプルーンの香りと喩えることが多いようです。

言われてみればプルーンの香りに近いような近くないような……。
でも、鰹節のような……。

この香りをどのように感じるのかは、生活環境や文化によって大きく変わると思うのですが、少なくとも鰹節の香りがする煙草と表現するよりも、プルーンの香りがする煙草と表現した方が美味しそうに聞こえます。

でも、やはりプルーンには感じられません……。

喫味

煙草を嗜んでいるジョニー・デップの写真を見てみますと、リコリスの巻紙を使い、コニカル巻きという巻き方で巻いているように見えます。
折角ですので、わたしも同じようにしようかなあと思っていたのですが……。

リコリスのグミを食べてからと言うもの、リコリスに対する抵抗感と言いますか、恐怖心と言いますか、苦手意識のようなものが芽生えてしまい、未だに拭いきれない不信感があります。
なのでリコリスの巻紙は却下ということに。

でも、せめてコニカル巻きだけでもと思い挑戦してみたものの、試せど試せど失敗ばかり。
三回ほど挑戦して諦めました。

つまり、今回は付属の巻紙を使い、手巻きローラーで巻き巻きをするという普段とまったく変わらない嗜み方で嗜みたいと思います。

それでは早速。
煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
煙草葉の華やかな香りにほのかな甘味。そして、ハーフスワレ特有の香りが口の中に広がります。

これは――。
とても美味しいです!

ドラムやチェ・ブルーよりもハーフスワレ感は薄く、普通の煙草とハーフスワレのちょうど中間のような喫味になっており、全体的に柔らかい吸い心地を楽しむことができました。

ただ、その柔らかな吸い心地に反して喫味はとても重めです。
手巻煙草ということもあり正確なニコチンとタールの数値は分からないのですが、今まで嗜んできた煙草の中でも上位に入るくらい重く感じます。

なので人を選ぶと言えば選ぶのかもしれませんが、少なくともわたしは最後まで美味しく嗜むことができました。

結論

すっきりとした吸い心地に重めの喫味。
わたしがハーフスワレの香りに慣れてしまったという可能性も大いにあるのですが、どちらかと言えばバージニア葉の香りを強く感じる、とても嗜みやすい煙草でした。

既にハーフスワレを嗜んだことがある方はもちろんのこと、ハーフスワレを試してみたいなあと考えている方は是非試してみてください。
とても美味しく嗜みやすい喫味を堪能することができると思います。