ピース・バージニアリーフ

一カ月ほど前のことでしょうか。
あまり――と言うよりも、まったく興味はなかったのですが「CLUB JT」のアカウントを作りました。

興味がないのに作った理由は簡単で、アカウントがないと「たばこ商品」を見せてくれないからです!

理由は分かります。
20未満の方に見せないための措置なのだろうと。
でも、使わないアカウントを作らなければならないなんて不便で仕方ありません。

――と、ぼやいていたのですが、最近はたまに買う紙巻煙草のQRコードを読み込み、ポイントが貯まるのを眺めて喜んでおります。まあ、手巻煙草ではポイントがつきませんので、まったく貯まる気配はないのですが……。

でも、このなけなしのポイントで何かできないかなと「CLUB JT」にアクセスすると――。
新しいピースが発売されたよと書かれていたのです。

そう!
ピース・バージニアリーフが発売されたのです!

種類はジャパン、アメリカ、ブラジルの三種類。
数量限定で価格はどれも550円です。
もちろん、数量限定、期間限定という言葉に流されるわたしが飛びつくのは至極当然の流れ。

しかも、このピース・バージニアリーフは各国で生産されたバージニア葉を100%使って作られていますので、どれかひとつだけを買うという選択肢はありません。
これは「吸い比べてみてね」と言われているも同然なのです。
なので、どれにしようかなと悩むことなくすべての銘柄を購入いたしました!

でも、冷静になって考えてみますと「CLUB JT」で買わなくても、いつもの煙草屋さんで買えたのではと少しばかり後悔しています。
送料が高かったです……。

外観

写真は左から日本、アメリカ、ブラジルです。
ピース・リトルシガーのような高級感はあまり感じられませんが、その代わりに各国の国旗をアレンジした鳩が描かれています。

箱を裏向きにして、左から日本、アメリカ、ブラジルの順に並べると一羽の大きな鳩になります。
このような遊び心はとても好きなのですが、これはもう三箱でひとつの商品と言っても過言ではありません。

いっそのこと単品販売をやめて三箱セットで販売した方が趣旨にも合っているのではとつい思ってしまいました。

左から日本、アメリカ、ブラジルです。
見た目は同じなのですが、フィルター部分に「VIRGINIA LEAF OF XXX」と生産国の名前が印字されています。

なので、大きな箱にまとめて入れたとしても生産国がすぐ分かるようになっているのです。
まあ、やる人はいないと思うのですが……。

ピース・バージニアリーフ・オブ・ジャパンの喫味

タール:12㎎
ニコチン:1.1㎎

それでは、最初に日本産のピース・バージニアリーフを嗜んでみたいと思います。

煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
まろやかな煙と甘いバニラの香りが口の中に広がります。

これは、明らかにピースの喫味です。
もう少し付け足すのでしたらピース・ライトボックスの喫味そのものです。
ただ、こちらのバージニアリーフ・オブ・ジャパンの方が煙草葉とバニラの香りをより強く感じます。

これが日本産バージニア葉の特徴なのか、製造されたばかりで着香がしっかり残っているからなのかは分からないのですが、とても豊かな香りを楽しむことができました。

でも、その香りとは裏腹に喫味は重めです。
この後に控えているアメリカ産とブラジル産は、日本産よりもタールとニコチンの値が高いので、少しづつ休憩しながら嗜んでいきたいと思います。

ピース・バージニアリーフ・オブ・アメリカの喫味

タール:13㎎
ニコチン:1.3㎎

――さて、次はアメリカ産です。

煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
すっきりとした煙が煙草葉の香りとほのかな甘みを口の中に運びます。
タールやニコチンの数値を見て、きっと重い喫味なのだろうなあと想像をしていたのですが、それをまったく感じさせないほど軽やかです。

そして、煙をふぅと吹くと、バニラのような香りが鼻をくすぐり、どっしりとした甘味を残していきます。

日本産とはまるで違う喫味です。
煙の質もそうなのですが、なによりも香りが違うのです。
もしかしたら香料の配分を変えているのでは? と思ってしまうほど別の煙草を嗜んでいるような気持ちになります。
もし、同じ香料の配分でここまで喫味が変わるのでしたら、もう少し産地を意識した方が良いのかなと思わずにはいられません。

ピース・バージニアリーフ・オブ・ブラジルの喫味

タール:12㎎
ニコチン:1.5㎎

最後はもっともニコチンの含有量が多いブラジル産です。
五分くらいの休憩をはさみながら嗜んでいるのですが、まだ吸いたくないなあという気持ちで溢れかえっています。

でも、ここで止めるわけにはいきません。
ここで止めてしまえば、まず間違いなく日本産やアメリカ産の喫味を忘れてしまうからです。

なので、最後のブラジル産を頑張って嗜みたいと思います。

煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
香ばしい煙とほのかな煙草葉の甘み。そして、洋酒(?)のような香りが口の中に広がります。
バニラではなく洋酒です。
少なくとも日本産とアメリカ産はバニラの香りがしていたのですが、ブラジルは洋酒のような香りがするのです。

これは、ブラジル産バージニア葉特有の味とバニラの香りが合わさって生まれた喫味なのでしょうか。
どことなく高級な煙草を嗜んでいるような気持ちになります。

良い意味で一番ピースらしくない喫味をしているのですが、これはこれでとても美味しく嗜むことができました。

結論

生産国の異なるバージニア葉をひとつの銘柄で吸い比べるという試みは、とても面白く、充実した一時を過ごすことができました!
できることならば、世界各国のバージニア葉を使ってバージニアリーフシリーズを増やしていただければなと切望するほどです。
そう思えるほど楽しむことができました。

でも、増えれば増えるほど吸い比べが難しくなるのが難点です。
連続で三本嗜んだだけで若干気持ち悪くなりましたので、これ以上増えると厳しいものが……。

もし、吸い比べをするのでしたら無理なく自分のペースでゆっくりと楽しんでいただけたらな、と思っています。

数量限定ですので、興味のある方はお早めに購入した方がよいのかもしれません。
その時は三銘柄を一緒に買うことをお薦めします。