アークロイヤル・パッションフルーツ

パッションフルーツ。
その南国情緒溢れる陽気な名前の果物を食したことは一度もありません。
もちろん見たこともないと思います。
なので、わたしの認識は得体の知れない南国の果物? という程度で止まっているのです。
まあ、南国の果物かどうかも分からないのですが……。

そんな謎に満ちたパッションフルーツと少しだけお近づきになれるような気がするシャグが発売されました。

それは――。
アークロイヤル・パッションフルーツです!

本物のパッションフルーツではありませんが、その片鱗を少しでも垣間見ることができそうな気がします。
とは言え、果物系のシャグは苦手なものが多いので、若干の不安はあるのですが、それでも美味しく嗜むことができたらいいなあと淡い期待を寄せています。

価格:780円
内容量:30g
グラム単価:26円

外観

まだパウチを開けていません。
なのに甘酸っぱいオレンジのような香りが漂っています。
パッションフルーツはオレンジの香りがするのでしょうか? と少し困惑しているのですが、他にも二、三種類ほどの香りがしますので、きっと香りが合わさることでパッションフルーツに近づくのだと思います。

ちなみに、パッションフルーツは英語で書くと「Passion Fruits」となるのですが……。
情熱の果物と言う意味ではないそうです。
この「Passion」は情熱ではなく、受難と訳すとか。
と言いますのも、パッションフルーツの花は、そのままパッションフラワーと呼び。
意味は「キリストの受難の花」となるそうです。

言われてみれば、キリストの受難を描いたメル・ギブソン監督の映画も「パッション」という題名でした。
これは情熱という意味ではなかったのですね。
映画を探しているときに見かけて、なぜ情熱? と首を傾げたものですが、得心いたしました。

喫味

それでは巻き巻きして嗜んでみたいと思います。

煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
甘いオレンジのような香りと微かな酸味が口の中に広がり、煙をふぅと吹くと花のような華やかな香りが鼻をくすぐります。

これは――。
美味しいです!

甘味はあるのですがクドさはありません。
むしろ爽やかな喫味です。

でも、パッションフルーツを食べたことがありませんので、「これは正にパッションフルーツの味です!」と言えないのが残念で仕方ありません。

このままでは柑橘系の果物ということに。
それはそれで良いのですが、これはパッションフルーツではないのだろうなと心のどこかで疑っていたりしています。

それとも、パッションフルーツは柑橘系の果物に近い香りなのでしょうか?

結論

パッションフルーツとお近づきになるどころか、むしろ遠ざかって行ったような気がしてなりません。
やはり、お近づきになるには本物を食べるしかなさそうです。

とは言え、煙草としてはとても面白い喫味でした。
果物系のシャグはできれば避けたいなと思っていたのですが、この煙草は爽やかな喫味なので、これからの季節にとても良さそうな気がします。

そろそろ夏を迎えます。
アイスティーをお供にこの煙草を嗜むのも乙かもしれません。