世の中には誰も思いつかない――と言うよりも、思いついたとしても実行に移さないことが多々あります。
その大半は実行したとしてもろくな結果を生まない、もしくは実行する前から結果が見えているからです。
ですが、それでも果敢に挑もうとする方々がいるのもまた事実。
その結果生まれた煙草が――。
キース・ブランデーです!
価格は410円。
焼いたワインの異名を持つ、あのブランデーをフレーバーにするという突拍子もない発想を実行し、実現した煙草です。
もう、美味しいか不味いかは関係ありません。
ただただ、そのチャレンジ精神に感服いたします。
おそらく、この企画を提案した方は並みならぬブランデー愛があるに違いありません。
その心意気に敬意を払い、心行くまで堪能したいと思います。
外観
生産国は分かりませんが、バーコードの接頭辞は「457」なので販売国は日本です。
キース・オリジナルの販売国はオーストリアでした。
なぜ接頭辞が異なっているのか分かりませんが、もしかしたら日本でしか売られていないのかもしれません。
となると、ブランデーが好きな方は日本人というこなのでしょうか?
良く分かりません。
見た目はキース・オリジナルと同じです。
ただ、箱を開けたときに甘く酸味のある香りが漂ってきます。
これがブランデーの香りなのでしょうか?
よくよく思い返してみると、ブランデーを嗜んだ経験は数えるほど。どのような香りがしたのか記憶が定かではありません。
それでも、無理に例えるならば干しブドウのような香りがします。
ブドウからワインに、ワインからブランデーになりますので当たらずとも遠からずと言った感じでしょうか。
あまり自信はありません。
喫味
箱の香りを嗅いだだけでは、ブランデーかどうかよく分かりませんでした。
なので、早速嗜み、その真価を堪能してみたいと思います。
煙草に火をつけ、軽く吸い込むと――。
ブランデーかどうか分かりませんが、洋酒の香りが口の中を満たします。
ウィスキーではありません。
かと言って、ワインというわけでもありません。
また、ウォッカやジン、ラムとも違います。
なので、消去法で考えると、これはきっとブランデーの香りに違いないのです!
きっと、たぶん。
あまり好みの味とは言えませんが、それでも面白い喫味だと思います。
ちなみに、洋酒特有のクセがありますので、当然と言えば当然なのですがお酒が苦手という方には向かない煙草です。
結論
珍妙なフレーバーを嗜むのも一興。
そのような理由で買った煙草ですので常喫することはありませんが、とても面白い喫味の煙草でした。
ただ、一箱で満足してしまいます。
やはり煙草には美味しさを求めてしまいますので、面白いというだけではまた買いたいなとはならないのです。
ですが、それはブランデーに馴染みがないからかもしれません。
なので本当にブランデーの喫味かどうか試してみたいという方やこの記事を読んで好奇心をくすぐられた方は嗜んでみるのも面白いかもしれません。